2013年07月01日

パワハラ概念が暴走してるのではないか

「パワーハラスメント」といえば、従来は、上司から部下へのいじめ・嫌がらせ等を指しました。ところが、最近は、この「上司から部下へ」という縛りを外そうという流れになっているようなのです。

あかるい職場応援団 職場のパワーハラスメントの概念

確かに、同僚や部下からのいじめ・嫌がらせに困っている方もおられるわけで、従来の概念でこぼれおちる類型を拾い上げることは重要です。しかし、「上司から部下へ」の縛りを外すことは、実は非常に恐ろしいことなのではないでしょうか。

とある架空の外食産業。世間では、いわゆる「ブラック企業」と噂されています。
そこに勤める、バイト君。高学歴でパソコンも思いのまま。若手店長より年上です。
あまりにも待遇が悪いので、堪忍袋に緒が切れてしまったバイト君は、店長についつい怒鳴ってしまいます。「ふざけんな!!」挨拶せずに退出しようとします。
そこで店長は一言「お前、怒鳴ったな。それ、パワハラだよ。明日から来なくていいよ。」

パワハラが、なぜパワハラなのかというと、解雇・昇進降格などの強大な力とセットだからなのです。パソコンが使える、年齢が上などの、曖昧な要件で「職場での優位」ってのはどうでしょうか。
(1)パワハラ概念が広がると、本当に困っている人が使えなくなる。
(2)援用者が広がると、被害者が、「パワハラを受ける」と「パワハラのレッテルを貼られる」の二重の苦しみを負う。
不用意にパワハラの概念を広げれは、上の2点の問題は、必ず起きます。

私も経験ありますが、職場が不穏で、社内力学が錯綜し、ただでさえピリピリした雰囲気が漂っている中、「パワハラ」は安易に使われるべきでない言葉なのです。
上司には指揮・監督・命令権という強力な武器があるでしょう。ただでさえブラック企業全盛の世の中、部下は弱いのです。パワハラを回避するために部下同僚を使ってハラスメントするようなケースは例外としても、「上司から部下へ」の括りは原則とすべきです。

もちろん、会社内で怒鳴る、暴力を振るうなどは、上司部下問わず、道徳上許されません。ですが、陰湿な嫌がらせ、集団でのハブり等の、雇用不安につながらないケースは、パワハラとは別の、「職場いじめ」という概念で括ればいいだけではないでしょうか。

たたでさえこんな狂った世の中です。テキトーな感覚でレッテル貼りを続けていたら、「団体交渉したら、取締役が困るので、パワハラだよ。」「君が代歌わなかったら、校長が困るので、パワハラだよ。」などの、馬鹿馬鹿しいオチが待っているだけのような。

タグ:会社 社会
posted by 堤朋之 at 23:23 | Comment(0) | 社会
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